2020年9月10日木曜日

【LINEで発見!!たまごっち】ラブリっちちゃんぎんじろっちくん物語②

 


わたし、ラブリっち。

きょうもママのつくったあつあつおでんを持って

おとうさんと2人暮らしの

ぎんじろっちくんのお家に

遊びにきたのだけど・・・。

きのうはぎんじろっちくんのおとうさん、

待ってもまっても

帰って来なかったんだって・・・。

ぎんじろっちくん、

しょんぼりしちゃってる・・・。

あつあつおでん食べて元気だしなよ・・・。

ほら、

一緒に歌をうたおうよ。

やっぱり

不安だよね・・・。

わたし、あしたもまた来るからね。

でもおとうさん、きょうはきっと

帰ってくるよ。


だけど、

つぎの日

ぎんじろっちくんのおとうさんは

帰って来なかったの。

そのつぎの日も

そのまたつぎの日も

わたしは

ママのつくったあつあつおでんを持って

ぎんじろっちくんのお家に行ったけど

ぎんじろっちくんはずっと

夜のあいだひとりだったって。

ぎんじろっちくんは

自分でごはんがつくれないから

わたしが

おでんを持っていかないと

食べるものがなくて困るんだろうなぁって思うし

わたしのママも

行ってあげなさいって

言ってくれるけど・・・。

なんか、

どうしようって、思うのよね・・・。

ぎんじろっちくんのことは好きだけど、

こういうのは

なにかちがうのよ・・・。

でも、もしもよ、

わたしがおでんを持っていかないで

ぎんじろっちくんが死んじゃっちゃりしたら・・・。

いろいろ考えているうちにも

わたしは

ママのつくったあつあつおでんを持って

ぎんじろっちくんのお家に

届けに行く毎日を

過ごしていたの。


そんなある日

わたしのアイドルのお仕事で

1日だけ泊まりがけの

小さなコンサートツアーの

スケジュールが入ってきたの。

わたしは

ぎんじろっちくんのことで

少し疲れていたのもあって

ちょっと遠いところで

すこし気晴らしできるかなって

そんなふうに思ったわ。

ぎんじろっちくんに

行ってきますと言って

出かけたの。


コンサート会場では

たくさんのファンのみんなが

わたしのことを待っていてくれたよ。

みんなのためにうたうのって最高。

ファンのみんなとひとつになって

空高くどこまでも昇っていくような感じ。

昇ったとおもったらこんどは

まるで波みたいになって

ここちよくたゆたっているみたい。

・・・・・・そんな時間はいつまでも続いてほしいけれど

やがて最後の曲がおわって

天井のライトも暗くなっていく・・・。

会場にきてくれたみんなに

ありがとうの気持ちを込めながら

1日が終わっていくの。


全部のスケジュールがおわって

わたしのお家に着いたのは

夕方くらいかな。

旅の荷物をさっとお家に置いて

ママのつくったあつあつおでんを手早く受け取って・・・。

ぎんじろっちくんのお部屋のドアを開けて、

なんかちょっと、しばらくぶりだねー!

元気だったぁ?

そうしたらぎんじろっちくん、

床に倒れて息苦しそうにしてるじゃない!

「ラブリっちちゃん・・・。

 息が苦しい・・・。

 ぼくは、もう限界です・・・。」

(つづく)



ここで、

聖書のことばを1節、

ご紹介します。

「義の実を

 結ばせる種は、

 平和をつくる人によって

 平和のうちに

 蒔かれます。」

(ヤコブの手紙3章18節)

0 件のコメント:

コメントを投稿